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2022年 夏号 Vol.13

ご挨拶

異例の早さで梅雨が明け、気温も40度近くにせまる日がこれから続きそうです。 熱中症もさることながら台風や集中的な豪雨等災害への警戒も怠ってはいけません。 今一度災害への備えをチェック、そして熱中症対策として「マスクの着用」にはご留意の上、心と体の健康バランスに気を付けながらお過ごしいただきたいと思います。
参議院議員選挙が終わりました。安倍元総理が選挙終盤戦で銃撃、逝去されたことに対し、心からご冥福をお祈りするとともに、民主主義の根幹たる選挙中に暴力の矛先を政治に向けた卑劣な犯罪行為に強い憤りを覚えます。
ただ、私たちは事実を受け止め、立ち止まることなく、前に進まねばなりません。 原油価格や物価高騰対策、引き続き警戒が必要な新型コロナウィルス感染症対策など国政が牽引すべき課題は山積しています。
愛知県でも、 6月定例議会(6/15~7/4)において、上記対策や明治用水頭首工の漏水対策等のための補正予算約170億円を可決しましたが、引き続きスピード感をもった対応が必要だと強く感じています。(補正予算概要は中面参照)
物事をどのように見るか、私が意識しているのは「3つの目」です。
それは、「鳥の目(俯瞰する目)、虫の目(現場の目・多角的な目)、魚の目(時流を読む目)」。
この激動の時代だからこそ、国政に対しては、この3つの目を意識しながら、こどもたちの未来につながる、国民生活に寄り添った責任あるかじ取りをしていただくことを強く望みますし、私も機会をとらえ、しっかりと訴えていきたいと思います。

明治用水頭首工 大規模漏水事故が発生!  国(東海農政局)に対し緊急要望を実施

5/17に発生した明治用水頭首工の大規模漏水事故。 これにより、安城市を中心に、多くの農家や企業が必要な水を確保できなくなりました。
この施設は国(東海農政局)管理です。 これを受け、新政あいち県議団としては、東海農政局に対して、 5/23、適時適切な情報提供と速やかな抜本的対策、農家や企業への救済・支援策を緊急要望を行い、併せて、事態の長期化が懸念されたため、大村知事に対しても、6/7、農家や企業へのサポート体制の強化、そして国に対して継続的に安定的な水量確保の申し入れを実施することを要望しました。
今回の事故で、農家では苗枯れや、田植えの時期ずれでの追加経費といった負担が生じたり、企業では、工場や発電所の稼働が停止したりと、改めて用水が私たちの生活に直結する不可欠なものだと認識させられました。
あたりまえでない老朽化したインフラの点検と更新・改修を計画的に進めるべく、しっかり注視していきます!

■代表質問① 中小・小規模事業者等への支援

Q コロナ禍の影響を受けた中小・小規模事業者に対しアフターコロナを見据え、どう支援していくのか?

知 事

中小・小規模事業者の事業継続と雇用の維持を図るため、これまで県融資制度の拡充とともに、協力金と応援金合わせて3,900億円以上支給し、厳しい状況を下支えしてきた。
今後も、現在展開している新サービス・新製品開発や販路拡大、デジタル化の支援を継続するとともに、成長分野における研究開発支援やステーションAiプロジェクトの推進を通じたイノベーションの創出をはかるなど支援に全力をあげていきたい。

■代表質問② 教員多忙化解消と部活動地域移行

Q 教員の勤務実態をどう把握しているのか? 今後部活動の地域移行を県としてどう取り組むのか?

教育長

県立学校では、タブレット端末のオン・オフで把握、市町村立学校はICカード等により把握し、業務分担の見直しや適正化を進めている。
部活動の地域移行は、単に学校から切り離すのではなく、こどもたちの健やかな成長を保障できる地域のスポーツ環境整備が重要。
県教委としては、春日井市と大口町を研究モデル地区として、指導者や活動場所の確保など、まずは休日の部活動の地域移行する際の課題について検証をしていく。

■代表質問③ ヤングケアラーの実態把握と支援

Q ヤングケアラーを適切な支援につなげるため、早期発見・把握を含めて具体的にどう取り組むのか?

知 事

ヤングケアラー支援には早期発見・把握が重要。  国の調査によると、20歳以上の認知度は約30%にとどまる。
まずは認知度向上のため、身近な支援者である行政・福祉・教育関係者に呼びかけ、シンポジウムや研修等を実施していく。
こども本人にもSOSの声をあげてもらうため、こども向けパンフレットを作成し、県内すべての小・中・高の児童生徒約54万人に配布する。

【愛知県ヤングケアラー実態調査の結果 (2021年度)】


▲こどもへのアンケート 全国調査の結果に比べて高い割合!


▲学校へのアンケート 家庭問題のため把握が難しとの回答が多い

本年度、私は県民環境委員会に所属 委員会にて一般質問をを行いました。

■高齢者等を消費者被害から守るために
背景

近年、高齢者や障害者等の生活弱者を狙った架空請求詐欺や家の点検・修理商法などの消費者被害が多発。 県では消費者安心プラン2024の中で、市町村での見守りネットワーク促進を掲げ、被害の防止、早期解決のしくみの構築を進めている。

Q 消費者被害から守る「高齢者等見守りネットワーク」の設置が進んでいない地域への今後の取り組みは?

県当局

設置が進んでいない地域は、広域で消費生活センターを設置しており(市町村担当課で直接消費生活相談を受け付けていない)、近隣市町村との歩調や人員、財源の課題もあると聞いている。
ネットワークの設置は消費者被害防止に有用であるため、昨年度作成したハンドブックを活用し、未設置の市町村を個別訪問するなど設置を働きかける。

県内市町村の高齢者等見守りネットワークの設置状況

2022.6月定例議会で可決された主な予算や議案内容は 以下の通りです。

●会 期/2022年6月15日~7月4日(20日間)
●提出議案/27件(予算関係4、条例関係12、その他11)
補正予算/約170億円

<ポイント>
明治用水頭首工の漏水対策は、緊急に対応する必要があり、また、原油価格・物価高騰への対策も、国の緊急対策に呼応して、6/15開会日に早期議決しました。

【緊急対策】明治用水頭首工の緊急対策《予算額 10億7,872万円》

1. 農業用水の取水機能の回復経費

◎緊急対策:応急ポンプ設置、運転費用等
◎用水確保:新たな送水管設置のための費用等

2. 稲作農家へ営農再開のための経費支援

◎対象経費:除草剤、種苗等(補助率10/10)

【緊急対策】原油価格・物価高騰対策《予算額 88億5,780万円》

1. 給食費の増額分を補助 (1食40円/1人)

◎対象:私立高校、民間保育所等、県立学校

2. 燃料費の増額分を補助

◎対象経費:除草剤、種苗等(補助率10/10)

対象

期間

補助額

私立学校バス 4月〜9月 定額 月12千円/台
社会福祉施設
送迎車輌など
4月〜9月 定額 11千〜18千円/台
(*保育所等は72千円/台)
公共交通事業 4月〜9月 事業に応じた支援額を設置
*その他、農林漁業者(飼育代も)、公衆浴場事業者への支援も実施

3. 事業者等への資金繰りや設備導入支援

◎県融資制度の拡充(原油・原材料高緊急対応枠)
◎再エネ・省エネ設備の導入支援
 ①再エネ設備の導入事業費
  ▶対象者:県内の大・中小・小規模事業者
  ▶対象:太陽光や風力などの発電設備等
   ※自家消費に限る(売電目的は不可)
  ▶補助率:大企業 1/2(限度額7,500万円)
       その他 2/3(限度額1億円)
 ②省エネ設備導入支援事業費(国の上乗せ)
 ③建築物ZEB化支援事業費(国の上乗せ)

4. その他の対策や支援(主なもの)

◎生活困窮者支援団体の必要経費支援
◎既設の子ども食堂への衛生用品購入補助
◎低所得世帯の高校生等への奨学給付金加算

【コロナ対策】第7波を見据えたコロナ対策《予算額 48億4,060万円》

1. ワクチン4回目接種の体制確保

◎医療機関への個別接種促進のための交付金
◎副反応に関する専門相談窓口の設置延長

2. 高齢者及び障がい者施設等のクラスター防止

◎入所・通所系職員へのスクリーニング検査
 (約4,100施設 約76,000人)
◎R4.7月〜R5.3まで 最大月2回

【その他事業】

1. 県内のウクライナ避難民の方々への支援

◎生活一時金の支給(原則 20万円/1世帯)
◎日本語学習支援(端末等の支給、教室の開催)
*財源として寄附を募集(ふるさと納税を活用)

2. ヤングケアラーへの支援の充実

◎啓発パンフを配布(全小5〜高3生に)
◎市町村へのモデル事業の委託(3か所)

3. 技能五輪・アビリンピックに向けた取り組み

◎2023年11月 開催予定 (Aichi Sky Expo)
◎大会PR事業の実施(年2回)
◎選手の育成支援(企業や学校への訓練費用助成)

4. アジアパラリンピック競技大会の準備促進

◎2026年愛知・名古屋での開催が決定(4/8)
◎メイン選手村(名古屋競馬場跡地)の基盤整備

5. スタートアップ誘引のためのファンドへの出資

◎名称:STATION Ai Central Japan 1号
◎ファンド規模:10億円(うち県は2億円出資)


感染対策しながら活動実施中! おぎそ史人 活動記録 ダイジェスト

【調査研究】 一色うなぎ in 西尾市 大型雌ウナギの開発調査
「健康と食議連」「観光・地域振興議連」の合同調査として西尾市へ。
全国でも有名な一色うなぎ。
地元漁協と県で「大型雌うなぎ」の生産に成功。重量は通常(200〜250g)のなんと2倍以上の約500g!
うなぎは通常のエサで育てるとほぼ雄になり、育てすぎると身が固くなってしまいます。
ところが、性別が決まる前のシラスうなぎに大豆イソフラボンを加えたエサを与えると90%以上が雌になり、身も柔らかく育つとのこと。(令和3年11月に特許を取得)
まだ試験段階ですが、流通する日も遠くないかもしれません。
【調査研究】 UPBEAT in 中川区 インターナショナルスクール調査
UPBEATさんは国際バカロレアプログラムの認定校。 国際バカロレア(IB)
は「世界の複雑さを理解し、それに対処できる生徒」を育成するためのチャレンジに満ちた総合的な国際教育プログラム。
授業はすべて世界各国の先生による英語。英語教育もさることながら、幼い頃から多様性に触れ、自ら主体的に考え学ぶ力を養うことを中心に据えた教育を実践、まさにこれこそ新学習指導要領の謳う理念の姿とも、、。
また、スタートアップ誘致を目指す愛知県。 高度な外国人材が赴任先を判断する上でも、国際教育環境の整備は不可欠です。
あらゆるこどもたちの個性に合った多様な選択肢を認め、ハードル低く自由に選べる「これからの教育」のあり方を様々な角度から現地現物、どんどん勉強していきます!

令和4年度 「新政あいち県議団」 新体制発足

~前向きな「未来の形」にする県政を推進~

令和4年度、長江正成議員を団長に選出し、新たなスタートをきりました。 私は、昨年度副総務会長を拝命し、河合総務会長を支えながら、単行議案や請願、国に対しての意見書の会派内の態度決定や調整、その他オンライン議会報告会の開催や時代に合った会派内ルールの策定なども行いました。
今年度は、役職はありませんが、引き続き新政あいち県議団が一丸となって、より力強い政策集団として成長するための一助となるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
団長 長江 正成 (瀬戸市) 副幹事長 樹神 義和 (豊田市)
副団長 渡辺 靖 (西尾市) 副総務会長 おおたけ りえ (豊川市)
幹事長 天野 正基 (小牧市) 副政策調査会長 桜井 秀樹 (豊田市)
総務会長 福田 喜夫 (日進市・愛知郡) 監事 谷口 知美 (昭和区)
政策調査会長 黒田 太郎 (千種区) 監事 廣田 勉 (豊橋市)
常任顧問 塚本 久 (北区)

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