トップ > 県政レポート > 2023年 春号 Vol.16

2023年 春号 Vol.16

ご挨拶 ~ 決意を新たに再び「挑戦」する年に ~

私の4年任期の最後となる「令和5年2月定例愛知県議会」、2月に4期目の当選を果たした大村知事は、これからの県政運営について「新型コロナウィルス感染症を克服し、愛知の経済・産業力を強化し、だれもが活躍できる人づくりが進み、地域が元気になる、働くことを軸とする安心社会を愛知からつくっていきたい」と強い決意を述べられました。
思いは私も全く同感ですが、総論の方向性は賛同できても、その各論部分では是々非々の姿勢を貫いていきたいと考えています。 今の施策が現状を捉えて機能しているのか、考え方やしくみ自体を変える必要はないのか、しっかりチェックし、積極的に提言していくことが議会そして議員の役目であり、それをしなくなれば私の存在意義がありません。

ただ、多岐にわたる諸施策すべてを現地現物で網羅するには4年という任期はあまりに短すぎます。 昔の刑事ドラマではないですが、日々の問題は県庁ではなく、現場である地域で起きている、その声、声なき声に耳を傾けながら課題形成し、議会を通して訴えていく、私はそれを旨にこの4年間、特に防災、教育、産業、福祉を中心に、本会議や委員会など機会を捉えて積極的に県当局に質問するなど、その姿勢を質してきたと自負しています。
まずは残りの任期、議員としての役目を全うすることに全力を傾注、そして、3月31日から始まる統一地方選挙。
これまでの議員活動、課題認識、そして、私の県政に臨む視点や姿勢をしっかり訴えていきます!

「2期目に挑む!」活動拠点 「おぎそ史人後援会事務所」を開設しました。

● 場  所 / 〒490-1223 あま市森山弁才天39
● 開所時間 / 10:00~17:00

あっという間の1期4年、コロナ禍にあっても何とか議員活動を継続してこられたのは、私の住んでいるあま市・海部郡の地域のみなさんのお支えがあってこそ。
感謝とともに次なる挑戦に向けた決意を新たに、この度活動拠点となる事務所を開設しました。(場所は4年前と同じ)
初心忘れず、ひたむきに「未来への責任を果たす」、みなさんと「ともに進む」を合言葉にしっかり活動していきます!

4年間の議会活動 振り返りダイジェスト
私が大切にする思いを本会議や委員会で質問その内容とその後の変化についてその一部ご紹介します

◆ 2019年12月定例議会

テーマ ①

「予期せぬ妊娠」から母子の命を救う
(2021年3月に議案質疑も実施)

提案:悩む若年妊婦がアクセスしやすく、かつ実際に救済されるアウトリーチ支援体制を充実すべき。

現在→

愛知県助産師会により「にんしんSOSあいち」が立ち上がり、夜間相談やメール相談が可能となった。相談対応者の研修も充実し、アウトリーチ支援も積極的に実施されている。

テーマ ②

中小企業の後継者問題を解決するために

提案:マッチングしやすい、ワンストップ支援が受けられる事業承継の環境・しくみを整備すべき。

現在→

後継者人材バンクが立ち上がり、事業承継ワンストップ支援のための愛知県事業承継・引継ぎ支援センターが設置された。

◆ 2020年12月定例議会

テーマ ①

「逃げ遅れゼロ」の避難行動に繋げる

質問: 県民の防災意識を高めるため、「ナッジ」という行動経済学の知見を取り入れてはどうか?

現在→

愛知県の「防災対策有識者懇談会」のメンバーに行動経済学の専門家を配置。(防災・減災 カレッジのカリキュラムにも組み込む)

テーマ ②

生活困窮者への支援体制を強化する (2019年2023年に議案質疑も実施)

提案: 生活困窮者を掘り起こし、アウトリーチ支援を強化するなど救済できるしくみを構築すべき。

現在→

生活困窮者自立支援事業のメニューを増やし、地域との連携を強化。 2023年度からアウトリーチ支援員を海部福祉センターに専任とし て1名配置予定。

※ <キーワード> アウトリーチとは?
支援が必要であるにもかかわらず届いていない人に対し、行政や支援機関などが積極的に働きかけて情報・支援を届けること

◆ 2021年12月定例議会

テーマ

医療的ケア児が県立高校に入学できる環境を

提案: 県立高校入学を目指している医療的ケア児の、入学選抜時や入学後の看護師等の配置を含めた支援体制をしっかり整備すべき。

現在→

入学選抜時に看護師を配置。入学後も看護職員等を配置し、高校生活を支障なく送ることができるよう医療的ケアの実施要綱を策定。

◆ 2022年9月定例議会

テーマ ①

県立高校により実践的な教育の導入を

提案: 特に専門学科の生徒に対し、民間企業と協働で商品開発を行うなど実践的かつ主体的な教育カリキュラムを充実させるべき。

現在→

2023年度から3年間の計画ですべての県立商業高校に「ビジネス探求プログラム」を導入、企業とのコラボも含め実践的な学びを充実。

テーマ ②

県立高校に個別最適な学びの場を

提案: 不登校経験者など特別な支援を必要とする生徒のための県立高校を御津あおば高校だけではなく県下に広げるべき。

現在→

不登校経験者に対応した併設型中高一貫校を日進高校にも設置。(2026年4月開校予定)
併せて自分のペースで学べる通信制、昼間定時制高校を充実。(2025年4月開設予定)

テーマ ③

後部座席シートベルト着用率の向上

提案: 5割に満たず伸び悩む着用率の向上のため、県民全体の運動として積極的に広報啓発すべき。

現在→

2023年度シートベルト着用徹底強化旬間として、年3回 6,11,2月に10日間ずつ実施し着用徹底を呼び掛ける運動と啓発キャンペー ンを実施予定。

※ 動画をアップ!YouTube
質問の背景・込めた思いから私の政治姿勢をお届けします。ぜひ一度ご視聴ください!

令和5年度 当初予算の概要 ~限られた予算が有効活用されるかチェックしていきます!~ 

【歳入】県税収入は新型コロナウィルス感染症拡大前の水準を回復

令和5年度の県税収入は、企業収益の回復による法人二税の増、個人所得の回復による個人県民税の増、輸入増加による地方消費税の増を見込んでいる。 海外景気の下振れ、物価上昇などの懸念材料あり。

【歳出】暮らしを守り、愛知をさらに飛躍させる計画的な投資へ


注: ()内は、県民一人当たりに換算した歳出金額

ジブリパーク2エリア、STATION Ai、愛知国際アリーナ、基幹的広域防災拠点など未来を形づくるビックプロジェクトを着実に推進。
  ただ、2025年にかけて団塊の世代が75歳以上となることなどに伴い、福祉医療費が大きく増加。
教育と人づくり、女性活躍、多文化共生など未来志向の施策を充実。
安心・安全な生活維持のための道路・河川等事業は前年度と同水準。

コロナ対策 新型コロナウィルス感染症への対応が変わる?!

引き続き医療提供体制に万全を期すため、第7波実績に基づく2,858億予算を計上。ただ、国は本年58以降、感染症法上の分類を5類へ移行する方針。
それを受け県も体制を変える可能性も。
3/13からはマスク着脱も個人の判断に。

いのちを救う 救急医療や大規模地震への備えを強化

・ドクターヘリ2機目を藤田医科大学病院に整備。 愛知医科大学病院のヘリと併せて救急医療と災害医療を充実。
・市町村が実施する大規模地震対策事業の補助メニューを追加 (災害用ドローン購入、訓練費、避難所の人工呼吸器等医療機器の購入、携帯トイレ、ペット用ゲージ等)

暮らしを守る 犯罪の未然防止と捜査の高度化・効率化を推進

・AIを活用した防犯カメラの映像解析システムを導入。
・市町村が実施する防犯カメラや特殊詐欺対策機器の購入設置補助制度に対して支援(上限100万円/1市町村)。

多様性を尊重 差別を許さない! 誰にも優しい社会を実現

・制定された「人権条例」を実効化する計画を策定。
・ネット上の誹謗中傷や差別助長等のモニタリングの対象に「性的少数者」への投稿を追加。

働き方改革 中小企業等のワーク・ライフ・バランスを進める

・男性が育休取得できる職場環境をつりたい企業に、労務管理アドバイザーを派遣したり実情に合った支援を実施。
・テレワークの導入や定着を支援するアドバイザーを派遣。

環境を守る 環境負荷の低減の取り組みを後押し

・太陽光発電設備とEV車、充電設備をセットで購入する個人に対して経費の一部を補助。
・サーキュラーエコノミー設備導入の経費の一部を補助。

安全安心、賑わいと元気、そして人づくり この地域で進む施策をチェック!

海部津島地域は海抜ゼロメートル以下地帯。
道路や河川・海岸堤防の強化といったハード整備を進めるのはもちろん重要。 しかしそれと同じくらい重要なのが常日頃から危機意識を持つ「防災意識」。
地域や学校教育、家庭教育、訓練などソフト部分が身構えとして十分なのか、少し不安なところがあります。
私たちの生活、地域の賑わい、まわりの笑顔は、ひとえに安全安心の上に成り立つこと。
そういった目線を忘れず、私たちの身近な様々な政策を俯瞰的に見渡して、しっかり見聞きして、抜け漏れはないか、チェックしつつ、積極的な政策提言をしていきたいと思います。

津島警察署/2022.8 供用開始
2019年12月の蟹江警察署に続いて新築。災害活動拠点機能も備えています。

交番・駐在所/2023年度建替え予定
① 甚目寺幹部交番・② 伊福駐在所

津あま方領地区工業団地/2024年度 分譲募集開始
企業誘致は、雇用を生む→人が住む→まちが賑わい潤う起爆剤。
用途は、製造業、研究開発施設、流通業。 名2環清洲西ICから西へ約600mの好立地
県立高校が変わる!魅力化と特色化
ⓐ 津島高校 (2025.4~)
 併設型中高一貫校
 (Global人材育成強化)
ⓑ 美和高校 (2026.4~)
 連携型中高一貫校
  (地域を支える人づくり)
ⓒ 佐屋高校 (2025.4~)
 通信制サテライト校と昼間定時制を設置
  (不登校生徒への学びの場を充実)
国道302号の4車線化を進める
① あま市甚目寺~清須市一場
 (名鉄線の立体交差検討)
② 飛島村梅之郷~名古屋市港区春田野
(改良工事着手済み)
「名古屋津島線バイパス」の整備
まず旧七宝庁舎南から西尾張中央道までの早期開通に向けて着々と整備が進められています。
渋滞解消と通行の清流化交差点改良を進める
① 坂牧東交差点
② 伊福交差点

津波・浸水から命を守る!「広域防災活動拠点」の整備
※水害時に浸水区域に取り残された人を救出する拠点
県内4か所の内、2か所が海部津島地域。(ほか2か所は西尾市と豊橋市)
① 愛西市「旧永和荘跡地」 3月に供用開
② 弥富市「海南こどもの国」来年度実施設計、2024年度着工予定


PCの方はPDFでもご覧いただけます。(9.5MB)