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2025年 新年号 Vol.23 県政レポート

ご挨拶

皆様には2025年の新年を清々しくお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。昨年後半来、政治情勢が変化し、本年は私たちの暮らしに直接関わる政策が「良くも悪くも」大きく転換する可能性が高いと思われます。国の政策の方針転換は愛知県を含む地方行政にも当然波及します。その影響をしっかりと注視し、県独自で必要な政策をプラスαして、特に私が当初から活動の柱としている「防災」「教育」「福祉」「産業振興」の4分野と中心に、未来志向の責任ある問題提起と課題解決実現に向けて取り組む覚悟です。
今年の私の漢字は「活」。 生活者目線で暮らしに寄り添い、だれもが活躍できる、活力ある愛知県を目指し、元気に活動していきます!


アジア最大、最先端のスマートアリーナ
「IG Arena」が開業!最大17,000人収容


2025 イベント情報  ー 愛知県が主体となって今年も地域を盛り上げます! ー


テクノロジーの祭典 Tech GALA
期間/2025年2月4日~6日
場所/名古屋市栄地区・鶴舞地区
   ナゴヤイノベーターズガレージSTATION Aiほか

STATION Aiが開業し、イノベーション創出に向けた取り組みが本格化。
その起爆剤がテクノロジーの祭典「Tech GALA」
モビリティ、マテリアル、宇宙産業、ライフサイエンスなど、世界中から各分野のプロフェッショナルたちが集結、セッションやピッチイベント、最先端技術体験などが企画されています。 


愛知万博20周年記念事業  愛・地球博20祭
期間/2025年3月25日~9月25日 (185日間)
場所/愛・地球博記念公園 ほか

2005年「愛・地球博」開催から20周年となる本年、公園を特別な演出で「魅せる」、様々なイベントで「楽しませる」、愛知万博を知らない世代を「巻き込む」、そして人々と愛知を「繋げる」ことで、愛知県を盛り上げる記念事業が開催されます!


国際芸術祭あいち 2025  灰と薔薇のあいまに
期間/2025年9月13日~11月30日
場所/愛知県芸術文化センター
   愛知県陶磁美術館  瀬戸のまちなか

3年に一度の現代アートの祭典。今回は芸術監督に国際ビエンナーレ協会会長のフール・アル・カシミ氏を招聘。 国内外の新進気鋭のアーティストの作品展示、パフォーミングアーツ、幅広い層を対象にしたラーニングプログラムなどワクワク感満載です!

12月定例議会 皆様にお伝えしたい あいち民主県議団 質問トピックス

代表質問①

県立学校施設の長寿命化改修

問題意識
特に県立高校は、老朽化が進み、私立高校と比べて施設整備に差が出てきている。県教委も2019年度~29年度までの計画に基づき、建築年度の古い順にリニューアルを図っているが、安全かつ快適な学校生活環境の維持・向上に加え、災害時の避難所としてのう役割も考えると可及的速やかな整備が必要。
Q 県立学校施長寿命化計画の進捗状況と今後どのように取り組んでいくのか。

教育長
計画対象建物739棟の内、R5年度までに238棟の工事を完了、今年度60棟完了予定で進捗率は約40%。トイレの洋式化・乾式化も進め、R5年度までに約2,000か所の整備が完了。
今後は、雨漏り等老朽化が進んでいる建物から先に改修してほしい、一体使用している建物は同時に工事を行ってほしいなど学校側の要望も尊重しつつ、残り441棟の整備を柔軟かつ着実に進める。 

代表質問②

大規模災害時の市町村受援体制

問題意識
能登半島地震では、地理的制約がある中、食料輸送などの避難所支援も過酷を極めた。また災害対応業務にあたる人たちの宿泊施設不足による時間的ロスも生じた。本県でも、被災市町村が、外部からの支援を迅速かつ的確に受け入れるための事前準備や体制(受援体制)を整えておく必要がある。
Q 大規模災害時に、全国から多くの支援を受け入れることになるが、市町村の受援体制はどうか。

知 事
2017年に県地域防災計画を修正、市町村に対して受援計画の作成を促し、以降受援計画を作成している市町村と連携して訓練を実施してきた。
未だ受援計画が未作成の市町村(25市町村)がある(※)ため、3月策定予定の「あいち防災アクションプラン」において、計画作成、資機材整備等受援体制の整備促進を盛り込み、市町村を支援していく。
※近隣では、稲沢市・津島市・大治町・蟹江町が未作成

12月定例議会 警察委員会 一般質問の概要  ~ 地域の声を拾い上げた内容 ~

テーマ

外国人免許の切り替え制度(外免切替)

問題意識

外免切替は、その切替待ちが全国的な課題になっており、愛知県警の予約サイトも毎日1分足らずで定員に達し、受付終了となる状態が続いている。
実際に技能実習生を受け入れてい事業者や監理団体の方は、予約がとれず、やむなく自動車教習所に通う費用(30~40万円)を肩代わりするケースも。
国は、特定技能制度にトラックやタクシー運転手の追加が決定しており、新しい育成就労制度への移行も見据え、今後益々愛知県で働く外国人住民数の増加に拍車がかかることは目に見えているため、早急に対策を打つ必要がある。


愛知県のネット予約枠は日当たり41件、書類審査で、ビザや外国免許証の真贋判定に時間がかかる。
切替件数は年々増加し、R5年は6,339件、うち約40%が原付免許の切替。←まずは手続きを別枠にするなどココを絞れないのか?

Q 現状をどう認識しているのか。また、その認識のもと、これまでとのような対策を講じてきたのか。

県警本部
予約が取れないという声は承知しており、多くの切替希望者が困っていると推測している。
本年6月から知識確認・実技確認不要の29か国・地域の専用予約時間帯を設け、さらに業務の見直し等で予約枠の拡大を図った。 原付免許の切替希望者には、日本人同様の一般受験を促している。

Q 切替希望者の約40%にあたる原付免許について、条例禁止や予約を別枠にするなどはできないか。

県警本部
外免切替は道交法92条の2で認められており、事務の制限について法令の委任規定がないことから、条例で禁止することは困難。
原付専用の予約時間帯を設けることは可能だが、現行システムを変更する必要がある。 得られる効果等を考慮して慎重に検討する必要がある。

Q いずれにしても先を見越した職員体制の確保などのマンパワーの拡充が必要と考えるが。

県警本部
実技確認では運転免許試験の車両と同コースを利用しており、実施件数を大幅に増やすことは困難。
実技確認での滞留も考慮するなど、他の免許事務への影響を総合的に勘案して、どのような体制整備が必要であるか引き続き検討していく。

12月定例議会で可決された主な予算や議案内容は 以下の通りです。

1.県基幹的広域防災拠点 第1期 消防学校 の整備
  《債務負担行為 約163億5,305万円》

  • 設計・建設 2025年度~2028年度(約3年)
  • 管理・運営 2029年度~2048年度(20年間)
    ※PFI手法 : BTO方式・サービス購入型

2.県愛知芸術文化センターの活性化事業
  《債務負担行為 約226億1,757万円》

  • 建物管理及び県芸術劇場のPFIによる運営
  • 県美術館とB3,4F駐車場は運営権対象外
  • 管理・運営 2026年前半~2041年前半(15年)
  • 公共施設等運営権制度の導入の条例を制定

3.農林水産施設災害復旧費
  《約1億1,467万円》

  • 台風10号(8/27~9/2)による被災の復旧

4.農業の高温対策への支援 《約5,000万円》

  • 近年の夏季高温による農作物への影響軽減
  • 農業機械や設備等の導入補助(補助率1/3)
    ※自動カーテン、ミスト装置、簡易保冷施設等

5.運転免許取得・更新などの手数料条例の改正

▶ 3/24~マイナ免許証の運用が開始されます!

保険証と違い一体化は強制ではありません。 免許証のみ、マイナ免許証のみ、2枚持ちの3パターンで選択可能です。
一体化すると更新手数料が安くすむ、住所変更等が楽になる、更新時講習がオンラインでできたりとメリットもあります。概要はこちら↓


県政キーワード

大規模災害時の支援拠点を整備
愛知県基幹的広域防災拠点

大規模災害時に、全国からの応援人員や物資等(血)を円滑に受入れ、被災現場や地域の防災拠点に届けるための拠点(心臓)。
第1期で整備する消防学校【下記イメージ図参照】は、名古屋市と共同設置。 災害時には拠点の本部機能を担い、平常時には消防職員等の育成を担います。

第2期の防災公園はどうなっているの?
2024年10月29日に事業者とアドバイザリー契約を締結し、現在事業費の検証のため市場調査や情報収集を実施中。


視 点

主権者教育を考える
こどもと投票へ行こう!


若者の政治離れが加速、年々投票率は下がり続け、昨年の衆院選でも前回から約2%下落。
衆院選の近年の年齢階層別傾向で見ると、18,19歳は初体験だからか40~45%、20代が30%前後と最も低く、30代から70代にかけて増加していきます。 (80歳以上は下落、投票所に行きたくても行けない、これも別の問題としてあります。)
昨年の衆院選、私は期日前投票に中3の息子を連れて行きました。ちょうど社会の授業で選挙制度を学んでおり、社会見学を兼ねて(笑)
2016年に公職選挙法が改正、それまで幼児しか連れて行けなかったのが、18歳未満までOKとなり総務省も「子ども連れ投票」を呼びかけています。
“政治は生活そのもの、無関心ではいられても無関係では決していられない” 若者の政治離れに対し、自分たちができることも。百聞は一見に如かず、お子様がいらっしゃる方はぜひ一緒に投票所にお出かけください!!

動画をアップ! 9月議会一般質問ダイジェスト


「伝える」活動も議員の大切な活動。SNSでの発信をはじめ、毎議会ごとの選挙区内駅前での県政レポートの配布、あいち民主県議団での議会報告など継続して活動していきます!


「現地現物  声を聴き 考える 伝える」 活動を2025年も続けていきます!

産業新技術

トヨタテクニカルセンター下山を視察
~クルマを鍛え、クルマをつくる人を鍛える現場~

当センターは、トヨタ自動車㈱・豊田市・岡崎市からの要請を受け、その用地を県企業庁が造成、その後建設が始まり、2019年から順次事業を開始し、本年3月に全エリアがオープン。
レクサスやGR(スポーツカーブランド)の開発部門を含む約3,000名が働く、まさにトヨタの頭脳が集結。あらゆる気候や路面状況に対応したコース設定規模は想像を超えるものでした。
多くの車種がコースを走りこんで安全性と機能性を極限まで担保するこだわり、近隣住民との協働、環境保全活動を含む取り組みをお聞きし、多くの課題や気づきを得ることができました。



防災安全

能登半島の災害医療支援を学ぶ
~DMAT(災害派遣医療チーム)の進化~

講師は国立病院機構本部DMAT(災害派遣医療チーム)事務局の近藤久禎次長。
平成16年の中越地震をきっかけに誕生したDMAT、今年の能登半島地震でも進化を遂げつつ最前線で活躍する私たちの命の砦。
DMATの目的は、災害現場で直接医療行為にあたることが本来ではなく、被災地の病院、社会福祉施設、診療所・福祉サービスの提供体制を支えて機能回復し、被災者の死亡や悲劇を低減すること。 有事の際の円滑なDMATの受入れ、被災した病院及び施設内の要救助者の搬送先確保など事前の構えと備えが肝要です。 命を守る愛知県の災害対策と支援体制をこれからもしっかり考えていきます。



教育福祉

学校に潜む「リスク」について考える
~いじめ対応、部活動、校則、働き方改革~

講師はメディアでもお馴染みの名古屋大学大学院 教育学専門の内田良教授。
いじめ対応など教育現場にありがちな正しいであろうという「思い込み」を、統計等客観的・科学的観点から、そこに潜む「リスク」をまずは「見える化」するという切り口。
見える化することで、課題を明らかにし、具体的な対策を打つという手法は、私も会社員時代に基本として最初に学んだことです。
多様性や個性の尊重など教育現場も変革が求められる一方、なんでもまずは学校に!といった「学校依存社会」からの脱却は中々進まない、先生への負荷は減らず、先生のなり手不足は年々深刻になっています。
「先生ってこんなに素晴らしい仕事だよ」とアピールする「魅惑モデル」でリスクは打ち消せません。それよりも、具体的にリスクを明らかにして一つ一つ取り除く「持続可能モデル」が重要との教えには考えさせられるものがあります。
まずは学校教育現場のリスクを見える化し、正しく理解し、社会で共有することから始める必要を強く感じました。



みなさんと一緒に参加したり、対話することも大切な議員活動。お見かけの際はぜひお声かけください!



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